ホワイトデー狂騒曲

バレンタインデー。

日本のお菓子メーカーの戦略だなんだ言われているけれど、
とにかく日本の男子が一番ソワソワする一日

恋愛とか関係なくてもなんかソワソワしちゃう魔の一日。

甘いもの苦手なぼくも、まぁ例にもれずソワソワはする。
欲しいわけじゃないけど、する。

あ一応言っておくけどぼく甘いもの苦手なだけで嫌いじゃないからたくさん食べられないだけでむしろ一口二口ならすごく美味しく食べられるし好きだから全然来年以降みんな気にせずにくれたらいいんだよほんとにうん(めっちゃ早口)

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始まりはバレンタイン

バイト先の先輩(人妻)にバレンタイン何欲しい?って聞かれたのよ。
だから「甘いの苦手だからカレーがいいな」とか答えたのよ。

ちょっとしたジョークね。
一日を豊かにするウィットに富んだジョークね。

そしたら

ほんとにカレー来たよね。

結構本意気のチキンカレー。
なんか下味とかちゃんと付けてる時間掛かったやつ。
でかめのタッパーにぱんっぱんに。
さすが人妻。
さすが母親。
さすが高橋一生好き。

とても美味しくいただきました。ごちそうさまでした。

もらったら、お返しをする。それが大人

で、一月後ですよ。

三倍返しだかなんだか言われてる魔の行事、ホワイトデー。

でも、三倍のカレーって何?
三杯?おかわりよそうよー!って言えばいいの?

いや、違う。
チョコ、、、カレー、、、

カレー、、、

、、、!

シチュー!

シチューだ!
ほら!ホワイトデーマシュマロ贈るっていうし!

シチュー完璧でしょ!

というわけでバレンタインデーという名の炊き出しをもらったぼくは
ホワイトデーという名のおすそ分けでこのイベントを締めくくることにした。

しかしただシチューを贈っても芸が無い。
こういったイベントは人を喜ばせてなんぼ、びっくりさせてなんぼだ。

そう決意し、ネットで色々下調べをして調理に取りかかった。

今思えばそれがいけなかった。

美味しいシチューのデザートをつくろう

美味しいシチューのデザートをつくろう。

うん。よく分からないのはわかる。

ぼくも今思えばよく分からない。

でもその時のぼくは何故か自信があった。
いや、確信していた。
最高のデザートの完成と、
それを手に持ち喜んでいるバイト先の先輩(星野源も好き)の顔がとてもはっきりと見えていた。

材料買ってくるよね。
腕まくりするよね。
作り始めるよね。

りんごを1センチ四方に切ってバターで炒めて煮込むよね。

そこに水でもどしたレーズン入れるよね。
生クリーム入れるよね。
ホワイトチョコ加えるよね。

シチューのルー入れるよね。

入れたよね。

最後にから煎りして粗く刻んだクルミとシナモンを振って完成。

んんーーー?
おかしいなぁーーー。

なんか色がダサいぞ?

ぼくのイメージではもっとシャレオツでインスタが映えすぎる感じになる予定だったぞ?

んんーーー??
おかしいなぁーーー!!

美味しくないぞ!?

りんごに
レーズンに
生クリームに
ホワイトチョコに
クルミに
シナモンだよ?

完璧に美味しいメンツじゃん?
ベストなスタメンじゃん?

ああーーー!!

シチューのルーだぁ!!!

シチューのルー入れたからすごくすごい味になったんだ!
食べられないことはないけど食べたくはない味になったんだ!

一応参考にしたサイトはあるんだけど、
完璧にぼくの口では考えられない味になってしまい、
もうこれは渡せられるクオリティじゃないなと判断したのが会う日の約2時間前。

しれーっとコンビニで高めのチョコを買って渡しましたとさ。

そしてその一週間後にもう全く冒険しない芸なんか一切ないふっつーのシチューをタッパーに作って返しましたとさ。

バレンタインデーも、ホワイトデーも、普通が一番。

あ、例のシチューもどきは責任もって全部食べました。美味しくないとは言いませんが、なんというか、ダメでした。


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