【キーホルダー型ゲーム機】嗚呼ぼくらの青春「テトリン55」

みんな!ゲーム好き!?

PS4でカチカチやってる君も
スマホでスッスッ課金ゲーな君も

誰しもが一度は虜になるゲームの世界。

そんな楽しいゲームを外でも出来るすごい機械があるって知ってる??

え?3DS?

違えよテトリン55だよ!

(今日の記事はおっさん世代ど真ん中です)
(若者はポカーンかもしれません)
(若者ぶりたい同年代のおっさんは知らないふりをしましょう)

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テトリン55とは

テトリン55とは1996年に発売された携帯ゲーム機のこと。
ボディに液晶とボタンが配置され
小さな本体になんと55本のゲームが内蔵されているという画期的なゲーム機でした。

これさえあれば一生遊べる気がしてた。マジで。

テトリン55の何が当時少年だったぼくらの心を掴んだか。
それは「キーチェーンがついている」ということ。

キーチェーンがついている。
つまり

キーホルダーだ!

これはチェーンのついたゲーム機じゃない!
ゲームの出来るキーホルダーだ!

こうして格好の言い訳を手に入れた生徒たちと
そんな屁理屈通るわけないだろという先生たちの戦いが
日本全国で繰り広げられることになったわけです。

いやーー、楽しかったなー。

55種類といっても難易度が違うだけだったり似たようなゲームだったりで実際は5.6種類しかないのに。
液晶は小さいし見づらいし、すぐ電池切れちゃうのに。
同じゲームなら同時期に出た神ゲーのポケモン赤緑の方が面白いのに。

なのにめちゃくちゃ楽しかった。

やっぱりそれは「学校でやる」という背徳感と裏ワザ感が作用していたんだと思う。

家で飲んでも普通なのに、部活中にこっそりポカリ飲むとめちゃ美味しいのと同じ。

ゲームの楽しさって、ゲーム性だけじゃない。

ゲームによってどれだけ興奮できるか。

あの頃のぼくらにとってゲームは画面の中だけじゃない。
友達と馬鹿騒ぎしながら遊んだあの日々全部がゲームだったんだ。

当時流行った携帯ミニゲーム機

そんなテトリン55が大ブームを巻き起こし
校則によって強制的に排除されたりする中で、日本では様々な携帯ゲーム機が流行ることになる。

たまごっち

その筆頭はやはり社会問題にすらなったたまごっち。
むしろ社会的には携帯ゲーム機といえばテトリン55よりこちらだろう。

女子を中心に大ブームとなり、「たまごっち狩り」なんてトラブルが社会問題にもなったこのゲーム。

ぼくら男子が「キーホルダー理論」を振りかざして教師と戦ったのに対し、
たまごっち女子たちは「世話しないと死んじゃうでしょ理論」で教師と戦ったものだ。

実際ゲームは結構シビアで、常に世話をしないとすぐにフンが溜まるし死んでしまう。あと変なキャラになる。

「保育」がテーマの育成ゲームなのに
「変なキャラになった」と泣いているクラスの女子を見て
なんというか、人間のエゴというか見ちゃいけない恐ろしい部分を見てしまった気がして幼いながらもゾッとしたのを覚えている。

デジタルモンスター

たまごっちが女子をメインターゲットにしたゲームならば
男子をターゲットに見据えたゲームはこれだ。
デジモンことデジタルモンスター。

たまごっちブームの後に便乗する形で現れたこのゲームに、
当時のぼくらの反応は冷ややかだった。

「はいはいそーゆーやつね」
「もうさすがに古くない?」

周りはそんな反応だったと覚えている。
それがだんだんと

「え、戦えるのこれ」
「しかもくっつけるだけ?通信ケーブル要らないの?」
「ちょ、エサにプロテインあげられるの?マジかっけーやん」
「進化とかポケモンみたいじゃんやべえ」

なんていう男心をくすぐりまくる演出に惹かれるやつらが出てきて、
爆発的なブームにはならなかったものの、じわじわと流行っていったイメージがある。

気づけば二つくらい年下の親戚の子どもたちは夢中になって遊んでいて、
「あぁ、ぼくらも歳をとったんだ」って気持ちと
「変な意地張らないで遊んでおけばよかった」って気持ちの狭間で苦い思いをした記憶がある。

ポケットピカチュウ

これは、もうあれだ。今でいうポケモンGOだ。
いや違うか。

ゲームに「歩数計」という機能をつけて、
親から煙たがられる存在だったゲームに「健康」という言い訳を加えることに成功した画期的なゲーム。

といっても99%の子どもは歩かずに手でシャカシャカしてた。
多分、腕の運動とかにはなってたはずだ。

ポケットピカチュウはデジモンより更に遅れて発売され、
ある種「こういう系ゲーム」の最期の存在になった。

ぼくは世代的にやっていなかったが、
「あのピカチュウと仲良くなれるだと!?」とちょっと親戚の甥っ子たちが羨ましかった記憶はある。

その後、「こういう系ゲーム」はどこでもいっしょなどへ進化していき、気づけばスマホアプリの放置ゲーと化してしまった。

あのとき小さな画面を奪い合うように覗き込んでいたおじさんにとっては、少しさみしい気持ちもある。

最新版

そんな中さ、はま寿司食ってたのよ。
100円の回転寿司ね。

美味しかったなーって思いながら会計済ませて出ようとしたら、ふいに入口に並んでたガチャガチャに目がいったのね。

あったよねテトリン55が!!!
正確にいうと別物だけど!!!

お前生きてたのか!!!

即購入しましたよ。
懐かしさと300円握りしめてね。

ガチャガチャに300円っていうと勇気いるけど、
テトリン55が300円で買えるなんて!
なんて未来なんだ!!!


ばーん!


ばばーん!!!

おおおおお!!!
こんなんだった!こんなんだった!!

「思ったより小さいな。あ、ぼくが大きくなったのか」
なんてお決まりなやりとりを心の中で交わして、

気分はもう当時の自分。

帰宅してだね
梅酒と柿ピーを脇に置いてだね
はははなんか歳とっちまったなぁなんて思いながらだね。

スイッチオンですよ!!!
いざゲームの世界へ!!!

画面ちっちゃい。

あぁ目が痛い。
あとすぐ飽きた。

柿ピーは美味しかった。

まとめ

ゲームは楽しい。
きっとそれは今も変わっていない。

変わってしまったのはぼくの方だ。

ぼくにはもうゲームを持ってきたことを怒る先生も、
友達と一緒にこそこそゲームをやるような環境も無い。

大人になったなぁと、改めて思った。

もう一度言う

ゲームは楽しい。
きっとそれは今も変わっていない。

変わってしまったのはぼくの方だ。

あと、ぼくの視力もだ。

よくこんな小さい画面で遊べてたなマジで!


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