坊やと大人の違いを知ってるかい?
それはなめろうを食べたことがあるかどうかだ。
今日は大人になるための必須アイテム、なめろうの話。
なめろうとは
なめろうとは魚をおろしたものに薬味と味噌と加えて
包丁で細かくなるまで叩いたものです。
新鮮な魚を使い、漁師料理として作られていたなめろうはそれはもう絶品らしく、
「皿を舐めるほど美味しい」ってのが語源という説もあるほど。
32歳になるぼくは今まで食べたことありませんでした。
だってそんな粋な小料理屋さんとか料亭とか行ったことないし!
他に食べられる場所知らないし!
でもなんかめちゃ食べてみたい!
グルメ漫画とかにめちゃ出てくるし美味そうだし!
これを食べなきゃぼくは大人とは言えない!
だったら、自分で作ってみよう。
こうしてぼくは、ついに自分の脚で大人への階段を登り始めたのでした。
なめろうをつくろう
というわけで買ってきたぞ!
ばーん!
生かつお!
いや、普通なめろうはアジとかイワシってのは知ってる。
でもアジ売ってなかったし……
イワシなんか骨ありそうだし……
魚ならなんでもいいんだよっ!
海の男はそんな細かいこと言わん!
(後で調べたらかつおのなめろうも普通によくあるらしい)
というわけで適当な大きさに切って
大葉とネギとおろししょうが乗せて
包丁で叩く!
叩く!
叩く!!
ゴールデンカムイでもこういう描写あったな。
チタタプ チタタプ!
チタタプ チタタプ!
※説明しよう!ゴールデンカムイとは、北海道を舞台に金塊を求めて旅をする冒険漫画かつグルメ漫画かつ変態漫画のことだ!
登場人物全員カッコよくて、全員可愛くて、全員変態。めちゃ面白くてヤバい漫画。面白いから読んでみて。
チタタプってのはアイヌ語で「我々が 刻む もの」という意味で、
アイヌの人たちはこういうたたき料理を作るときはチタタプって言うのだ。
全部ゴールデンカムイの受け売り。
更に大葉追加してひたすら叩く!
チタタプ チタタプ!
味噌を加えて更に叩く!
チタタプ チタタプ!
分量?
そんなもん感覚だ!
海の男はそんな細かいこと言わん!
(すんませんぼく船乗れません。魚も切り身でないと触れません)
こうして数分叩いてついに完成!
味噌加えた瞬間にめちゃいい匂いになった。
これはヤバい。マジでヤバいやつだ……!
なめろうをたべろう
完成!!!
ばーん!!!
なんかすごい量できた!!!
これ夜中に一人で食べる量じゃない!
そして完全に忘れてたけど、うちのハンター(なるみ・8歳・雑種)がめちゃくちゃ興味を示している……!
かつお好きだもんな!
でもこれはあげん。これは海の男の食べ物だ。畳の猫はちゅ〜るで我慢しなさい。
めっちゃ視線感じるけど無視します。
めっちゃゴリゴリされるけど食べます。
(かゆかっただけという説もある)
さて……それでは……
いただきます!!!
うっ
うわああああああああ
これは美味い!!!!!
かつおの脂としょうがが合う!
そしてねっとりとした舌触りに味噌が合う!!
これカツオ大正解だわ!
日本酒!日本酒が欲しい!
なんで家に金麦しか無いんだ!!!
(猫が狙っているので立って食べています)
これお茶漬けにしても美味しいとか
余ったらつみれにしたら絶品とか聞くけど
ただもうこの状態が美味しすぎて次のステップに進めない……!
どんどん減っていく中身に応じて
どんどん減っていく一口の量……
あぁまだ食べたい……
終わりたくない……
この幸せが終わって欲しくない……!
「皿を舐めるほど」
その言葉に嘘偽り無し。
あぁ……無くなる……無くなる……!
……完食
幸せだった……。
!!!
全部食っちゃったじゃん!
お茶漬けもつみれ汁も作ってないのに!
完全に忘れてた!
……ま、美味しかったからいいか。
まとめろう
初めて食べたなめろうの味は
最&高
そして
なめ&ろう
でした。
お、大人はこんな美味しいもの食ってたのか。
ずるいぞ大人!!!
いやぼくも32になるおっさんだけどさ!
歳をとると油が食べれなくなるとか
魚が好きになるとかいうけれど、
絶対その通過点になめろうはある。
「大人な味付け」ってことではないけれど、
「大人好みの味」ってこういうことなのかもしれない。
こんなに美味しいものに出会えるならば、大人になるのも悪くない。
というか、日本酒と合わせてもう一回食べたい。今すぐに。
大人、最高!